屏風の知識と取り扱い
屏風は、元は文字どおり風を防ぎ室内の仕切りに用いる道具でしたが、家具調度品として発達しました。密閉度の高い現代住宅では実用上はあまり必要がなくなったものですが、インテリアとして使われることもあります。美術工芸品としての価値が高いものなので、取り扱いには注意を要します。 屏風の枚数を数える単位は「双」です。双というのは二つで一対になっていることを表わしますので、六曲一双と言えば、六枚折の屏風が二枚でペアになっている屏風のことです。ペアになっていないものは半双といいます。一双の屏風には右絵と左絵とがあり、向かって左方に画家の名や印のあるものを右絵といい、これと反対になったものを左絵といいます。左絵と右絵とを並べて立てる場合には、左絵は向かって右に、右絵は向かって左に立て、左絵の端を手前にして、右絵の端に凡そ3cmほど重ねます。つまり、画家の署名が一双の両端になるようにするわけです。屏風を取扱う場合には、屏風の縁を持つようにし、手を洗って画面を汚さないように注意しなければなりません。とりわけ貴重なものは、手袋をつけて持つようにします。結婚式場やパーティー会場には正面に金屏風が置いてありますが、これも素手で触れると金箔がはがれることがあるので、注意しなければなりません。