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マナー110番

敬語の使い分け

 敬語は、場合や相手に応じて、適切な言葉を用いなければなりません。丁寧に話そうとしてやたらに敬語を乱用すると、かえって失礼にあたることもあります。例えば、敬う意味の「お」をむやみにつけるのは、聞く人に滑稽な印象を与えてしまいます。またへりくだった「させていただきます」という言い方も、乱発するとかえって話題の趣旨が分かりにくく、わずらわしい言い回しとなって、敬意が失われてしまいます。 日常用いる言葉は、目上の人に対する言葉、同輩に対する言葉、同輩以下の者に対する言葉の三段階に分けて使われるといいますが、きちんと使い分けたいのが、目上の人に対する言葉の使い方でしょう。「日常礼法の心得」によると、目上の人について話す場合は、その人がそこにいなくても、敬称や敬語を用いなければなりません。「先生が来た」ではなく、「先生がいらっしゃった」と言うのが正しいのです。また、他人に自分の家族や親戚について話す時に、敬語を使うのは誤りです。「お母さんがこうおっしゃった」ではなく、「母はこう申しました」というように言わなくてはなりません。また、平社員が社長に課長のことを話す状況など、目上の人のことを、その人より更に上の人に話すような場合には、敬称や敬語を用いないか、簡略にすませるのが正しい、ということです。

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