戻る北九州市立小倉城庭園企画展
紙を折る
平成17年6月4日(土)〜9月4日(日)
於:北九州市立小倉城庭園企画展示室
私たちが遊びのひとつとして親しみ馴染んできた「おりがみ」は、身近に触れることができる日本の伝統文化の一つといえます。しかしながらその発祥や発展の歴史については、あまり知られていないのではないでしょうか。
平安時代の貴族が物を収納する「包み」が紙で作られていたことが確認でき、史料的にさかのぼれる折り紙の源流です。その後室町時代には小笠原氏をはじめとする武家礼法の家によって、贈り物の包みを美しく見せ、また儀礼の席での飾りをするためなどに紙を折る「折形(おりかた)」として発展しました。やがてこの折形は江戸時代になって紙が大量生産されると他の礼法文化とともに庶民の間にもひろがり、そのなかから実用的ではない私たちが幼い頃に親しんだような「遊戯折り紙」が誕生しました。
一方、折り紙は日本のみに根付いた文化ではなく、紙を折る行為は世界各地でされていたはずで、ヨーロッパの折り紙に「帆掛舟」や「風車」など私たちが日本古来の伝承折り紙だと思っているものと同じ形のものが見られ、それらは明治初期にヨーロッパから日本に移入されてきたと考えられています。
今回の企画展では、室町時代からつづく礼法のなかの紙を折る文化「折形」や、江戸時代に折られた折り紙の実物や錦絵に描かれた折り紙を中心に、あわせて折り紙から発展し、より複雑で具象的な造形を中心とした「創作折り紙」の九州関連作家の作品を展示します。 「紙を折る」という単純な作業の組み合わせから創造された日本の折り紙文化の造形の歴史と美を堪能してください。
◎80点前後を展示いたします(予定)
○企画展関連イベント○ ※詳しくはイベント情報をご覧下さい。
・大人のための折り紙講座〜桜玉を折る〜
平成17年7月10日(日)、8月21日(日) @10:00〜12:00 A14:00〜16:00
・親子で挑戦!!あなたも「おりがみ芸術家」!?
平成17年8月3日(水)、8月28日(日) @10:00〜12:00 A13:00〜15:00
『百人一首八十四番俊恵法師』
歌川国貞 画
弘化元(1844)年頃
『女用文章糸車』 北尾辰宣 著
明和九(1772)年
「福亮」『森脇家旧蔵作品群』
江戸時代、文化文政(19世紀初)頃