平成19年12月29日の小倉城庭園
【迎春準備】
ようやく冬らしい寒さがやってきました。
天気予報では、年末年始は雪が降るらしいですね。
そういえば今年の正月、一昨年の正月と最近、年末年始には雪が積もっていますね。
【立礼席(りゅうれいせき)】
[営業時間]
平日 10:00〜16:00
土日祝 10:00〜16:00
料金:500円(税込)
【ご案内】平成20年1月1日から3日までの3日間は呈茶は抹茶ではなく、煎茶になります。あらかじめご了承ください。
【現在の小倉城庭園】
16時頃の様子。
四季いろいろな風景を見せてきた池も年の瀬を迎えました。
【迎春準備『門松』】
門の前に立てられた門松です。門松の風習は古く、11世紀後半、平安時代から続くものです。当初、現在のように竹を斜めに切って小松を添えていたのではなく、「門松」の名が示すように松の木そのままを立てることが行なわれていました。その意味は、正月の神様が自分の家に降りてきてもらうための「目印」です。
【迎春準備『注連縄』】
書院棟入口に掲げられた注連縄は清められた場所とそうではない場所を区切る印となる飾りです。「これが注連縄?」と思われた方は、きっと北九州地域以外の方かもしれません。注連縄には全国いろいろな形があって横一文字形に縄が締められる「ゴボウ締め」や「大根締め」と呼ばれる形があったり、このような輪形に締める形があったりと、千差万別です。
共通しているのはその年の新しい稲藁を使用していること。このことから注連縄の意味は本来、農耕の神様を祭ることと関係があったものと考えられています。
【迎春準備『鏡餅』】
昨年末もご紹介した書院棟の床に供えられた鏡餅。餅と言えば正月には雑煮にして頂くことが多いのではないでしょうか。雑煮は江戸時代にはあったようで、『守貞謾稿(もりさだまんこう)』という江戸時代の百科事典によれば、江戸は醤油だしで小松菜と焼き餅を頂き、大坂は焼豆腐、大根などが入った味噌汁です。
餅は神様への捧げ物としてまたは神が宿るとされた米から作られたものとして、正月の特別な食べ物でした。
【お酒の肴は餅?】
特別な食べ物だった餅は、同じ米から作られた酒と同格で神様への捧げ物とされ、一方ではその捧げ物を「おすそ分け」してもらう意味があったのでしょうか、餅を肴に酒を飲んでいることが室町時代の公家の日記(『言継卿記』)に書かれています。それによると大永七(1527)年1年間だけもなんと18回、餅を肴とした酒宴が開かれています。
現在開催中の企画展『飲む、祝う〜酒の文化史〜』ではこういった酒と日本の伝統文化の関係や室町時代から昭和初期までの酒器工芸の美、50点をご覧いただけます。
正月飾参考文献:景山春樹「注連縄」、中村義雄「門松」、高山直子「餅」(いずれも『国史大辞典』(吉川弘文館)
所載)、宇野幸「雑煮の中からふるさとが見える?」『目からウロコの民俗学』(2002年、PHP研究所)
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